私はもともと、ニコニコ生放送全盛期をひっそりと駆け抜けてきた。
簡単に雑談をしたり、歌枠をしたり、時には顔出し配信などをしてクルーズを呼びちやほやされたりした。
配信者としても、リスナーとしても数年間楽しんでいて、チャンネル登録者数も300人くらいはいた。
配信する頻度も減り、ニコニコ動画のコンテンツに触れなくなったのを機にプレミアムアカウントを解約してから、ニコ生配信者としての幕を下ろしたのがここ数年の話。
それでも現在は無料で配信ができるプラットフォームは多岐にわたる。
(そんな中、プレ垢じゃないと配信できないニコ生ってどうなのって思ってる。)
最初はTwitter連携で気軽に配信できる「Periscope」を利用して、ニコ生でやっていたような歌枠や、イラスト配信などをやってきた。
他人様に作品としてお見せするようなクオリティのものでは決してないと思っているが、それでも自分を発信して、応援してくれる人と交流を持つことは楽しい。
最近流行りのVtuber
Vtuberといえば、私が即座に脳裏をよぎるのは「輝夜月」や「キズナアイ」「電脳少女シロちゃん」など、いわゆる四天王などと言われた彼女らだが、現在は「ホロライブ」や「にじさんじ」といったVtuberタレントが所属する事務所などが最大手なのではないだろうか。
パッと浮かぶのは上記だが、そんな有名どころに埋もれて活動している「個人Vtuber」というものが存在する。
個人Vtuberとは、3Dモデルや配信環境など、すべて自分で用意し、事務所に所属することなく個人で運営しているVtuberのこと(だと思っている)。
まあ言ってしまえば、昔私がやっていたものにバーチャルの肉体がついた、それだけのことである。
そんな個人Vtuberは現在進行形で誕生していて、ちょっとしたスキルがあれば誰でも簡単にバーチャルの肉体を得て配信者としてデビューすることができるご時世なのである。
「配信して、リスナーと交流したい」という欲がまだ消えていないうえに、なにか新しいこともやりたい。
そう思って、手をつけたのが、Pixiv社が提供する「VRoid」という直感的に3D人物モデルが作成できるソフトだ。
誰でも気軽にモデリングができる「VRoid」
こちらがVRoidで作成したモデル「北乃えこー」だ。
3Dモデリングは、専門学生時代にMayaを授業ですこし触って「あ、むりだこれ」となったくらいの技量なのだが、VRoidはそんな私でも扱うことができた。
そもそも通常ポリゴンを組み合わせて作っていく3Dだが、これはそもそもそういった概念があまり存在しない。
いわゆるゲームのキャラメイクのようにアバターを作り上げていく感覚のほうがどちらかというと近い。
テクスチャに関してはVRoidで描き込めないこともないが、痒いところに全くと言っていいほど手が届かないので、エクスポートしてイラストソフトなどでやった方が無難。
私は常日毎からPhotoshopを使っているので、それで作った。
自分じゃそんなの無理だよ、と言う人も、これまたPixivの提供するBOOTHという販売サイトでVRoid用の衣装データや、瞳のテクスチャなど、ありとあらゆるものが安価で販売されているのでそれを組み合わせてオリジナルのモデルをつくるというのも有りだと思われる。
VRoidモデルを動かすための「3tene」
VRoidで肉体が完成したら、それを動かしたい。
検索を掛けると「3tene」というソフトと、「恋顔」というソフトが出てきたので試してみた。
ちなみに両方とも有償版を購入した。
まず利用したのは「3tene」である。
インストールして、動くようになるまでは時間が掛からなかったが、理想の環境になるまでに時間が掛かった。
「3tene」の顔認識にはいくつか種類があって、VRのヘッドセットを利用するものと、WEBカメラで映像を取得しそれをソフト側で認識するもの、そしてiPhoneに搭載されている顔認識機能を利用するものだ。
私はVR機材は持っていないので、2択なわけだが、WEBカメラでやる方法についてはiPhoneをWEBカメラとしてPCに映像を取り込む方法で特に問題なく導入することができた。
しかし、iPhoneの顔認識機能を利用しようとするとまた違った設定が必要になり、これが厄介だった。
iPhoneをWi-Fi経由でPCと接続し、そこからソフトがiPhoneを認識し、機能するというものなのだが、IPアドレスの設定や、ファイヤーウォールの許可、ポートの開放などが必要になる。
私はそういった知識に明るくないので、手探り状態。
IPアドレスを設定するだけで繋がるのならよかったのだが、ポート開放しないと接続されないようだった。
BonjourというAppleの提供するサービスを利用して接続されるらしく、そこで使われるポートを片っ端から開放して、やっと接続されるようになった。
ほぼこちらの記事(【技術情報】噂のVTuberアプリ「恋顔」が上手く動かない人へ【ネットワーク問題のトラブルシュート基礎】)を参考にして設定した。先人には感謝しかない。
恋顔も同様に、ポートを開放して一時接続されるようになったが、3teneの設定で色々といじっていたら、今度は恋顔が接続されなくなり…。そこで私は諦めて3tene一本で行くことに決めたのだった。
正直、顔を認識し、頭のなめらかな動きや、瞼や口の動きは恋顔のほうが好みではあった。
しかし、3teneは全身のポージングを簡単に変更できる点や、Leap Motionという指を認識できるアタッチメントを接続できる点が強みだと思った。
将来、配信者として慣れてきたらそういった拡張性が高い方が良いと思い、3teneを使うことにした。
私は使ってはいないが、有償版を購入するとLive2Dを動かすこともできるようだ。
さらに、まだ使っていないが「Luppet」という同種のソフトもあるらしく、Leap Motionの動きが一番なめらかでしっくりくるそうなので、気になってはいる。
いざ、「OBS」で配信をする
3Dアバターを用意し、自分の顔と連動させることが出来たらこっちのものだ。
あとは今までやっていた配信のとおり、OBSでプラットフォームと接続し、配信画面に3teneを載せ、配信開始ボタンをぽちっとするだけ。
その後、何度か配信を重ねていき、コメントを配信画面に載せる拡張機能を追加した。
コメント読み上げはゲーム中気が散るのでやめることにした。
Vtuberになろうと思い立ってから配信まで漕ぎ着けるのに1か月もかからなかったと思う。
正直、思い立ったが吉日で初動は速い自信はあるのだが、その後継続してやっていくということが苦手なので、今後どうやって活動していくことが正解なのか、答えを出しあぐねている。
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最近は毎日21:30頃から、「VALORANTコンペティティブ~アイアンからの脱出」を配信しております。
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Twitchで配信したもののログをYouTubeへ格納、Twitchで配信しない歌枠や、雑談配信などもYouTubeで行っていく予定ですので、良ければこちらもお願いいたします。
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